黎明期自衛隊装軌車両の略記号
初期の陸自装軌車両はそれぞれ略記号が付けられていました。これは旧日本軍の秘匿名称(チハなど)に影響を受けたもので、自衛隊AFV第1号である試製56式自走105mm無反動砲(60式SPRGの前身)には「装甲装軌車」の頭文字をとって「SS」と命名されました。以下ソース次に計画された61式戦車はS"S"から「ST」と命名されます。よく誤解されますが「試製(中)特車」の頭文字ではありません。続いて60式装甲車はSUと、アルファベット順に命名されZまで簡単に埋まってしまいました。そこで考えられたのが用途の頭文字をとる方法で、67式装甲作業車はDozerから「SD」と命名されます。しかし頭文字とアルファベットの重複などで段々整合性がとれなくなっていき、78式戦車回収車を最後に自然消滅し現在は次期主力戦車「TK-X」が残るぐらいです。ちなみに後継車両は前任車両の略記号に"B"を追加して引き継いでおり、74式戦車は「STB」と命名されています。最後に略記号一覧をではまた!
参考資料:
戦後日本の戦車開発史
防衛庁技術研究所年報 第2号
陸上自衛隊の装備車輌Vol.1
陸上自衛隊車両装備史1950〜1991