105mm低反動自走砲(105GSR)調査の軌跡
まだまだ知られていない自衛隊車両はたくさんある…これが調査する動機になってる自分にとって、60式SPRGの次に熱中している車両がこの105mm低反動自走砲です。前進砲、自動装填装置、無段自動変速機など非常に意欲的な設計が特徴で、研究試作とはいえここまで攻めた車両を自衛隊が作っていたことに初見は驚きました。今回は少しずつながら調べられている本車の、発掘した資料の軌跡を振り返ってみたいと思います。最初の出会いは「グランドパワー2008年4月号」でした。
これは自分の他にもネットにあげている人がいるので一番有名な資料のはずです。この雑誌で本車の存在を知ったことで調査を開始し、Monochromelody氏の情報から次に「防衛技術1993年4月号」を発見。Monochromelodyさん、ありがとうございました!これには具体的な性能が記されており、未知数な部分が大半だった105GSRに貴重な情報をもたらしてくれました。
そして1980年伝達装置は遅れて81〜2年に完成?に試作車完成という情報から「防衛生産委員会特報1979年12月号」にてついに技術研究本部による「低反動自走砲試作」の文字を見つけることができました。
これだと手書き&解像度の問題で見づらいので軽くデジタル化を
これにより、1975年から84年まで研究され、80年に実車が試作されたということが判明しました。地味にT-2CCVとかも書かれてて興味深いです
これが今に至る調査の軌跡です。現在の手がかりは、1975年から84年まで研究され、80年に実車が試作されたということです。この情報を頼りにこれからも頑張って調査していきたいと思います、ではまた!
各リンク:
・Monochromelody氏のTwitter
Monochromelody (@Monochromelody1) | Twitter
・防衛技術1993年4月号
国立国会図書館オンライン | National Diet Library Online
・防衛生産委員会特報1979年12月号