三式トニーの試作車両雑記

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自衛隊の米軍供与車両一覧[装甲車・装輪車・牽引車]

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自衛隊の米軍供与車両一覧[戦車・自走砲] - 三式トニーの試作車両雑記

装甲車

  • M3

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第二次世界大戦の代表的なハーフトラックです。警察予備隊時代に供与され、1981年に退役しました。本車の装甲には希少なニッケルが含まれており、日本人技術者達は本当に兵員輸送目的で作られた車両なのかと驚いたそうです。

  • M39

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M18対戦車自走砲の砲塔を外し兵員輸送や牽引に用いるために小改造した装甲車です。しかし出入りが容易ではなくフロントトランスミッションとリアエンジンに挟まれる構造のため兵員室が窮屈で評判は良くなかったようです。正直warthunder的にはM4よりM18を供与してくれた方が嬉しかったのですが…やっぱり在庫が無かったのかな?

  • M59

f:id:type3fighter:20230826001959j:imageM59(右)と並ぶのは小松製試作81mm自走迫撃砲SV(中)と三菱製試作107mm自走迫撃砲SX(左)

1954年に完成した最新の装甲車であり、参考のために貸与された1両は当時開発中だった試作装甲車SUに大きな影響を与えました。特に後部昇降扉は競作していた三菱・小松共にM59と同様の油圧駆動式のランプドアを採用するほどでした。

f:id:type3fighter:20230826153159j:image小松製SU-Ⅰ

f:id:type3fighter:20230826153203j:image三菱製SU-Ⅱ

  • LVT(A)-5

f:id:type3fighter:20230825215418j:imageどのカテゴリーに入るか分からなかったので装甲車にしときます

75mm砲塔を搭載した水陸両用トラクターです。水陸両用機構の参考として供与されました。

 

装輪車

  • M8

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37mm砲塔を持つ6輪装甲車です。警察予備隊時代に大規模配備が予定されましたが、朝鮮戦争の戦訓から少数の供与に留まりました。装輪車の長所は路上における高い機動性ですが、当時の日本の道路事情は最悪な状態であったために活躍する場はほとんど無かったそうです。

  • M20

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M8から砲塔を外し、代わりにリングマウント式の12.7mm機銃が備えられた兵員輸送型です。M8と同様に少数の供与に終わり、活躍する機会もほとんどありませんでした。話がずれますが映画ダイ・ハードに出てきたSWATの装甲車はM20ではなく砲塔を外したM8らしいです。

 

牽引車

  • M32

f:id:type3fighter:20230826134856j:image路外転落事故を起こした試作自走無反動砲SS-2を引き揚げるM32

M4戦車をベースにした戦車回収車です。供与されたM4が全てM4A3E8だったのに対し、M32はM4A1ベースを中心にバリエーションがいくつかあったそうです。

  • M4

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M3軽戦車のパーツを使った18tトラクターです。貴重な重砲牽引トラクターとして期待されましたが、登坂能力が17°と不満が残る性能でした。

  • M5

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13tトラクターです。M4トラクターより馬力があり、登坂能力も36°と向上したためM4より扱いやすく好まれました。

  • M8

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M41軽戦車をベースにした25tトラクターです。基本的に75mmM51高射砲の牽引に使われていましたが、60年代からはM4、M5トラクターとM51高射砲が老朽化による退役予定となったため特科に移され重砲も牽引しました。しかし重砲牽引時に不整地でスタックすることもあったようです。

 

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